遅くなっちゃいましたが・・・
先日開催した
「WITH PEACEプロジェクト 報告会&ストール(クロマー)販売会」の様子です!
穏やかな語り口ながら熱のこもった前田代表のお話は、勉強になることがいっぱい。
写真もたくさん見せていただき、現地の方々が少し身近に感じられる
心に残る会となりました。
ご参加いただいた皆さん、そしてお話いただいた前田代表
本当にありがとうございました!!

会が始まる直前
偶然にも文京学院大学のフェアトレード推進同好会の学生さんたちが訪ねてきてくれました!
これからフェアトレードショップを回るとのことでイベントには参加いただけなかったのですが
せっかくの機会なので、と前田代表とお話。
プロジェクトのこと、フェアトレードのこと、そして“ものを買う”ことへの意識の大切さ、いろいろ話題にのぼりました。
「フェアトレードで海外の人を助けることは大事。
それと同じくらい大事なのは、実は日本のものづくりに携わる人を守ること。
ぞの想いから、メイド・イン・アースの製品は国内縫製にしているんです。」
という前田代表の言葉が印象的でした。

プロジェクターで映像を映しながら、前田代表のお話が始まりました。
2010年から始まった「WITH PEACE」というプロジェクトは
オーガニックコットンブランドであるメイド・イン・アースが、NPO法人 Nature Saves Cambodia-Japan(NSCJ)と共同で行っている事業。
カンボジア国内の地雷を撤去してオーガニックコットン畑にし、かつて盛んだった綿栽培と紡ぎ・織りの技術を活かして商品(クロマー)を作ってもらい、それを日本国内で販売することで、そこに住む人々の自立のきっかけを作るのが目的です。
製品の生産・流通のノウハウを持ったメイド・イン・アースが商品開発を、NSCJが現地とのやりとりを担当してすすめているのだそうです。

長く続いた内戦で国内に埋められたおびただしい数の地雷。
その数は600万個ともいわれ、国面積との比率は世界一高いとされています。
首都や観光地の地雷はほとんど撤去されましたが
タイとの国境付近には未だ多くの地雷が残っています。
内戦で生活の基盤を失った人々は経済力がなく、そういった危険な地域に追いやられ、そこへ住まざるを得ないのだそうです。

地雷への意識教育はなされているものの
貧しさを補うため、キノコや木材を採りに森や林へ入り地雷の被害に遭う人も少なくないのだとか・・・

WITH PEACEプロジェクトは
地図の中で最も赤い地雷地帯にあるバダク村を中心に活動しています。

これが「対人地雷」
命を奪うのではなく、あえて足など体の一部に怪我を負わせる程度の威力にしています。
兵士がケガ人を手当てしなければならない状況を作ることで、兵力や士気を失わせるのが目的なのだそう。
その周到さ、そして人間の英知がそんなところに使われることが、ひたすら悔しい。。
ショックだったのは、この恐ろしい兵器が¥600程度で買えてしまう、という事実。
しかし、撤去には10万円かかるという理不尽さにまたまたショック。。

左が「対戦車地雷」、右が対人地雷です。
対戦車地雷は、人が乗ったくらいでは爆発しません。
少し深い所に埋められているので、発見はとても困難なのだとか。
中には対人地雷の下に対戦車地雷を埋め
対人地雷が爆発した衝撃で対戦車地雷が爆発するように仕込まれた例もあるそうです・・・

手摘みした綿花を紡ぐ、トンさんとその奥様。
トンさん自身も地雷の被害者。
片足では難しい紡ぎの工程を器用にこなしています。
内戦で途絶えてしまったカンボジア伝統の綿文化ですが
70代・80代の方に指導をお願いし
新たに若い世代へと受け継がれています。

前田代表が現地でプロジェクトに関わる人々を訪ねたときに撮った一枚。
みなさん明るい笑顔です。
「一つずつ除去。一つでも除去。
一つでも減らさなければ地雷はなくならない」
前田代表の信念が溢れた言葉が深く心に染みます。
カンボジアの方たちにもっともっと明るい笑顔が戻りますように・・・
「WITH PEACE」ブランドのストールはLampadaで販売しています☆
さすがメイド・イン・アース、手紡ぎ・手織りの生地は肌触り抜群!
植物で染めているので色あいも柔らかく、肌にも優しいんです♪
ぜひ店頭で手にとってみてくださいね(´▽`)